
歯列矯正を始めたいけど、どの矯正歯科がいいのかわからない…
という悩みに対して、矯正歯科を選ぶポイントを経験談も含めて解説していきます。
私は2021年10月に表側ワイヤー矯正を開始しました。
矯正選びは重要なので、クリニックを選ぶというファーストステップがなかなかに大変でした。
口コミや評判をリサーチして、あちこちの矯正歯科の初診相談へ足を運びましたが、最初は評価基準がわからずに疲弊していました。
やっぱりお金のかかる歯列矯正で後悔はしたくない。
同じように悩んでいる人も多いはず…
「これは矯正開始前に知っておけばよかった」と今だからこそ思うこともあります。
そこで矯正歯科を選ぶ際に見るべきポイントについてまとめて解説していきます。
矯正歯科を選ぶポイント
矯正歯科を検討する際、技術力や費用、立地など、あらゆる面でジャッジしていく必要があります。
判断基準は多くありますが、矯正歯科選びで失敗をしないための、最低限の基準となる6つをまとめました。
今振り返って、見ておいてよかったこと、見ておけばよかったなと思うことがあります。
- 技術力を図る指標
- メリット・デメリットを説明してくれる
- 納得のいく治療方針か
- 矯正の費用と支払い方
- 立地・通いやすさ
- 医師・スタッフの対応に違和感はないか
それぞれ解説していきます。
技術力を図る指標
矯正歯科の技術力を図る指標として、以下の2つがあります。
- 日本矯正歯科学会認定医がいる
- 症例や実績があるか
現在、歯科医師であれば、だれでも矯正歯科として治療することができます。
しかし、矯正治療には高度な専門的知識・技術が必要で、どの歯科医院でも同じように治せるわけではありません。
矯正歯科を選ぶ際に、最初に見ておくべきなのは、認定を受けた矯正専門医がいるかどうかです。
公式サイトに「日本矯正歯科学会認定医」の記載があると安心です。
そして、症例も事前に確認しておくと安心です。
症例写真をチェックすると、完成形が自分の想像に近しいかがわかります。



私は初診相談で症例写真を見せてもらい、矯正で口ゴボ(口元の突出)が改善できるとわかって決心できたよ
メリット・デメリットを説明してくれる
矯正歯科のHPや初診相談では、メリットや良いことばかりを主張することが多いので、デメリットや現実的な部分もしっかり提示してくれるか、確認しておくことをオススメします。
例えば、矯正装置の種類によって治療スピードや費用、生活への影響は異なりますが、そういった具体的なメリット・デメリットを説明せずにクリニックのやり方で「キレイになれる」と良い面しか伝えないことがあります。
私は最初は裏側矯正一択だったのですが、初診相談で「表側矯正は装置が目立つ半面、費用は安くて治療スピードが早く、細やかな調整が可能で完成度が高くなる」と言われて目から鱗でした。
矯正の種類について確認したい方は、比較をまとめた記事もぜひ参考にしてみてください▼


そもそも歯列矯正で自分の悩みが解決するのか?もチェックすることで、新しい選択肢が出てくるかもしれません。



メリットだけ聞いて踊らされないよう、いろいろな矯正歯科の説明を聞いてみることが大切
納得のいく治療方針か
矯正歯科によって、意外と治療方法が異なります。
裏側矯正はできないところや、マウスピース矯正が得意なところ、抜歯ありなしなど、矯正歯科の得意不得意が意外と大きく分かれます。
私の通っている矯正歯科は裏側矯正ができないので、必然的に勧められるのは表側矯正かマウスピース矯正のみの提案になります。
そして口元の美しさの考え方が違うこともあります。
例えば、一人の患者に対して、Eラインが口元が下がっている方がキレイと考える医師もいれば、現状維持がキレイと考える医師もいます。
口ゴボ(口元の突出)で悩んでいた私は、顎の骨を削る外科矯正と組み合わせる矯正歯科にも相談に行きましたが、そこでは「外科矯正するしかない」と言われました。
リスクが怖くてやめましたが、矯正でも十分変わるので今の矯正歯科を選んでよかったと思っています。



矯正歯科の得意不得意によって勧められる治療方針が違うので、自分の価値観と合うところを選ぼう
矯正の費用と支払い方
歯列矯正は自由診療なので、クリニックごとに料金設定は変動します。
矯正の費用を比較するときに注意してほしいのが、支払方法の違いです。
固定費以外にも、抜歯費用、毎月の調整費、アンカースクリュー費用など、途中途中でお金がかかります。
私が矯正(ワイヤー表側矯正・抜歯あり)でかかった費用は、トータル130万円ほどでした。
詳細の内訳はこちら
- バンド(ワイヤーを引っ張るために奥歯に装着するもの)…約5万円
- 矯正抜歯…1本約3万円(×8本)
- 固定費…約70万円
- 管理料…毎月約1万円
- アンカースクリュー…約10万円
- 保定装置費…約10万円
- 保定観察料…3か月毎約8000円
矯正歯科によって、最初にこれらすべての費用をまとめて支払うトータルフィーシステムのところがあるので、一気に大きなお金を支払うことになりますが、都度支払う必要がないので安心です。
反対に、最初の費用が安い矯正歯科でも、毎月の調整料や装置の費用などで全体で見ると意外と高くなってしまうことも多いです。



最初に矯正治療全体の費用を把握しておくことで、矯正歯科の比較がしやすくなるよ
立地・通いやすさ
歯列矯正は、基本的に毎月ワイヤーやマウスピースの調整に行く必要があります。
さらに、調整以外にも抜歯や抜歯後の消毒、抜糸、アンカースクリューの埋入などで、意外と頻繁に通うことになります。
忙しいときは、月に5回も矯正歯科に行くこともありました。
歯医者は思っていた以上に予約が取りにくく、土日はもちろん、平日の午後でも埋まりやすいので、行きやすい場所でないとストレスとなります。
また、万が一矯正器具が破損したり、アンカースクリューがぬけてしまった場合には、すぐに矯正歯科に行く必要があります。
アンカースクリュー治療の様子ついては、こちらの記事を参考にしてください▼







通い始めてから、家に近い矯正歯科にして本当によかったと実感してるよ
医師・スタッフの対応に違和感はないか
矯正歯科の電話対応や、初診相談の際には、医師やスタッフの対応は絶対に確認しておいた方が良いです。
- 相談や質問をしにくい雰囲気ではないか
- 一人一人に向き合ってくれるか
- 受付スタッフの対応に問題はないか
ここら辺は確認しておきましょう。
矯正歯科の初診相談に渡り歩いていた時、忙しそうで全然話ができないクリニックもありました。
矯正中は不安や疑問がたくさんできてます。
そんな時に相談ができないと、不安も募り、クリニックへの不満も溜まってしまいます。
また、予約を取るときに受付スタッフともよく関わるので、しっかりやり取りできるか確認しておきましょう。
そして、なんとなく対応が変だな、嫌だな、と違和感を感じたら要注意です。



矯正は長い付き合いになるので、コミュニケーションが上手くできるかはかなり重要
矯正歯科選びの具体的な流れ
それでは、実際に矯正歯科を探す流れについて解説していきます。
基本的な流れとしてはこちら
最初から見ていきます。
ネットで下調べをする
いきなりいろんな矯正歯科に相談しに行くのはキリがなく、選ぶのが大変なので、まずはネットで調べて候補を絞ります。
上記で解説した、選ぶ時のポイントを参考にしていただき、自分の判断軸に合った矯正歯科をチョイスしていきます。
ネットで調べてみると、矯正にもいろいろな種類や治療方法があるとわかります。
また、自分の悩みが矯正で解消できるのかも、チェックしておくようにしましょう。
クリニックに実際に行っている人の口コミや評判も参考になります。
無料相談・初診相談へ行く
ネットの情報だけを鵜吞みにするのは危険なので、矯正歯科の初診相談に行き、実際に見て判断するようにしましょう。
良い情報も悪い情報も、ネットだけでは判断しない方がいいです。
初診相談では上記のポイントをチェックしながら、自分の気になっていることを全て聞いておくことがオススメです。
細かい治療についてはレントゲン検査してみないので、多少費用がかかりますが、治療方法や目安の矯正期間がわかり、見積もりを出してもらえます。
矯正歯科によって、対応や費用、治療方針が結構違うことがわかると思います。
見積と合わせて矯正歯科を比較する
矯正歯科の初診相談は、最低でも3つは行って、見積もりもあわせて比較することがオススメです。
ネットの情報から想像していたこととのギャップが意外とあります。
- 自分の評価軸に対してどうだったか
- 譲れないポイントをクリアしているか
- 気になるところはなかったか
- 安心して通えそうか
それぞれの良い点悪い点を比較して、通う矯正歯科を決めていきます。
最初の矯正歯科選びは、慎重に判断することが大切です。
矯正は歯科選びで決まる!
下調べや比較は重要
歯列矯正は、完成度や矯正スピード、費用が矯正歯科によって大きく異なります。
一度通い始めると、矯正歯科を変えるのはかなりハードルが高いです。
もちろん変更はできますが、治療方針や矯正スケジュールは矯正医によって異なるので、予定よりも治療が遅れたり、矯正のやり方を変えることもあるでしょう。
後悔しないように、矯正歯科を選ぶ際には、事前にしっかり下調べと比較をしておくようにしましょう。
歯列矯正のはじめ方については、以下の記事で徹底的に解説しています


コメント