大人になってからの歯列矯正に踏み出すときは、さまざまな不安がよぎります。
私は歯列矯正を始めて1年経ちますが、最初なかなか踏み出せず、5年以上悩み続けていました。
歯列矯正はメリットは、歯並び改善や見た目の美しさなど、わかりやすいものが多いですが、もちろん矯正中はデメリットもあります。
- 今から歯の矯正をすることに不安がある
- 仕事や私生活には影響が出ない?
- 実際にどういったデメリットがあるの?
こういった不安を抱えている方も多いと思います。
私は実際に社会人1年目になって、ようやくずっとやりたかった歯科矯正に踏み出しました。
ただ、歯科矯正を始めて約1年が経って振り返ると、意外なところにも矯正のデメリットを感じました。
この記事では、
- これから歯列矯正を始めるか迷っている人
- 歯列矯正を始めたばかりで不安な人
に向けて、歯列矯正のよくあるメリット・デメリットと、実体験をまとめました。
これからの歯列矯正生活に備える準備として、参考にしていただければ嬉しいです。
よくある歯列矯正のデメリット
よくある大人の歯列矯正のデメリットは以下です
- 虫歯・歯周病があると最初治療が必要
- 抜歯が必要な場合もある
- 歯磨きがしにくく、虫歯のリスクが上がる
- 通院の手間がかかる
- 費用が高い
- 歯の移動に時間がかかる
- 矯正器具の見た目が気になる
- 治療中に顎関節症になることがある
- 矯正の痛みや違和感がある
- 矯正後に歯茎が下がって見えることがある
- 矯正後に後戻りすることも
矯正前に虫歯や歯周病があると、矯正を始めてさらに悪化させるリスクがあるので、最初に治療して治す必要があります。
また、矯正で歯を綺麗に整えることで、今まで隠れていた歯の根元が露出し知覚過敏を引き起こすこともあります。
虫歯や歯周病などがある人は、矯正開始前に口内環境をしっかりと整えることが大切です。
矯正歯科では、まず最初に虫歯治療や歯磨き練習を行って、治療&予防をしてもらったよ
大人の歯列矯正で子供の治療と違う点は、歯の移動がしにくく、元に戻ろうとする力も加わりやすいことがあげられます。
喋りにくさは感じますが、普段の仕事に影響はほぼなし。キレイな発音が求められる職業だと気になるかも
よくある歯列矯正のメリット
一方、大人の歯列矯正によるメリットはこちら
- 見た目のコンプレックス解消
- 虫歯・歯周病・口臭の予防に繋がる
- 顔の印象が良くなる
- 大人の歯列矯正は治療スケジュールが立てやすい
- 発音が良くなる
- 嚙み合わせが良くなり、よく噛んで食べられる
- 顎関節への負担が減らせる
- Eラインが整い、横顔がキレイになる
- 口ゴボ(口元の突出)の解消
- 自分の容姿に自信が持てるようになる
健康的に美しくなれるというのが、歯列矯正の特徴です。
歯並びや噛み合わせが良くなることで、虫歯・歯周病・口臭を予防することができます。
私の場合、もともと歯並びは良かったのですが、口ゴボ(口元の突出)が大きなコンプレックスだったため歯列矯正を始めました。
口が開きやすいため口腔内が乾燥しやすく、そうすると「将来的に口腔内環境にも影響が出ることもある」と歯科医師に言われました。
美しい歯並びは健康にも繋がるんだね
また、悩み続けてきた口元のコンプレックスから解放されたことで、長年のストレスがなくなり、自分に自信が持てるようになりました。
歯列矯正には高い費用と長い時間がかかりますが、その後の生活に与えるプラスの影響を考えると、本当にやって良かったと実感しています。
実際に感じた歯列矯正中のデメリットと対策
実際に私が歯列矯正中に感じた6つの具体的なデメリットと、その対策をご紹介します。
デメリット①歯列矯正開始前の事前準備が多い
実際に矯正器具を付ける前に、歯医者ですることって意外とたくさんあるんです。
例えば、歯列矯正開始までにすることは以下です
- 虫歯の治療
- 必要な場合は抜歯をする
- 唾液検査による虫歯リスク測定
- 歯磨き講習
- 装置を付けるため青ゴムを入れて歯に隙間を空ける(セパレーション)
これらの処置だけでも、私の場合は数か月もかかりました。
矯正を始めると決意してから、実際に矯正器具を装着するまでに意外と時間がかかります。
歯の健康のためには大事な準備なんだけど、なかなか始まらなくてモヤモヤしてしまうかも
結婚式や妊娠などの予定がある場合は、クリニックで事前に相談が必要です。
デメリット②歯列矯正にかかる費用負担が大きい
歯列矯正になかなか踏み出せない理由で、費用負担の大きさを懸念する人は多いですよね。
私が矯正(ワイヤー表側矯正・抜歯あり)でかかった費用は、トータル130万円ほどでした。
具体的な内訳は、以下です
- バンド(ワイヤーを引っ張るために奥歯に装着するもの)…約5万円
- 矯正抜歯…1本約3万円(×8本)
- 固定費…約70万円
- 管理料…毎月約1万円
- アンカースクリュー…約10万円
- 保定装置費…約10万円
- 保定観察料…3か月毎約8000円
最初のまとまった費用以外にも、意外と大きな金額が随時かかります。
私はワイヤー調整の管理費として、毎月約1万円かかっています。
抜歯やアンカースクリュー*が矯正で必要になると、さらに万単位で増えていきます…。
*アンカースクリューとは、歯をより強く引っ張るために一時的に歯茎に埋め込む矯正用インプラントで、矯正の効果を高めることが出来ます
ちなみに、私はアンカースクリューの処置だけで10万円もかかったよ…
矯正が終わるまで定期的にお金がかかるので、収支管理には余裕をもっておく必要があります。
矯正装置の種類によっても金額が変わることがあります。
主な種類での相場は「裏側矯正>表側矯正>マウスピース」の順で高い傾向に。
また、症状やクリニックによっては医療費控除を受けられる場合もあります。
ただし、矯正はそれなりにお金がかかるので、現状あまりお金に余裕がない場合は、ある程度貯金してから始めるか、なるべく安いクリニックや矯正の種類を選択することで費用を抑えられることがあります。
クリニックによっては、最初にまとめて支払うトータルフィー方式だったり、抜歯や装置装着などその都度支払うやり方があります。(できればトータルフィー方式が追加費用がなくて安心)
デメリット③歯列矯正中の見た目が気になる
表側矯正あるあるなのですが、やっぱりどうしても人の目が気になってしまいます。。
表側にワイヤーが付いているので、笑ったり話したりすると見えてしまいます。
写真を撮る時も、基本口は閉じて笑うようになりました。。(笑)
矯正初期は、ワイヤーの分の厚みで口元が出てしまうので、口を閉じていても少しもっこりしてしまいます。
治療方法によっては、まず前歯を一時的に少し前に出すことがあります。これは歯列をキレイに整えてから下げるためや、下の歯にワイヤーを付けるスペースを空けるためです。
これらは多少の変化なのですが、一刻も早く口元を引っ込めたいので気になりました…。
この期間は、キレイになるために耐えるぞってモチベーションで乗り越える…
矯正開始初期の口元の変化について、写真付きでまとめた記事も参考にしてください▼
こういった見た目が気になる人は、裏側矯正(舌側矯正)や、マウスピース矯正がおすすめです。
特に女性はこういった「目立ちにくい矯正」を選択している人が私の周りにも多い印象です。
マウスピース矯正は、目立ちにくさでは断トツで、見た目にこだわる芸能人にも人気のある矯正種類です。
マウスピース矯正の口コミをまとめた記事も参考にしてみてください
デメリット④歯列矯正で変化を実感するまでに時間がかかる
これは症状にもよるのですが、歯列矯正で変化が出るまでに長い時間がかかる場合があります。
私は、半年以上見た目に大きな変化が表れず、約1年でようやく口元が引っ込んできました。
というのも、私の矯正治療工程では、
という工程だったため、一番気になっていた口元の突出に変化がなくてモヤモヤしていた時期が長くありました。
早く変化が欲しい!と焦る気持ちもあって、変化が見えないともどかしいのですが、健康的にキレイに動かすために必要な工程です。矯正中は焦らず、長い目で見る必要がありそうです。
「本当にこの治療大丈夫か?今どういう状態なんだ?」と不安に思ったら、先生に相談し、説明してもらうと安心できますよ。
実際に質問してみると、単純に前歯を引っ込めるだけではないことがわかります。
不安や不満がある中で矯正治療を進めると、だんだん治療に対して疑心暗鬼になり、ストレスにもなってしまいます。
デメリット⑤親知らずの抜歯が怖い
歯列矯正では歯を抜かなくてもいい場合があります。
そもそも大人の歯列矯正で抜歯をする理由は、顎が狭くて歯がキレイに並ぶスペースがないことが主な理由です。
そのため、出っ歯や口ゴボ(口元の突出)などの症状は、矯正で抜歯が必要になる可能性が高いです。
抜歯矯正は、歯列を綺麗に整えて口元を引っ込められるというメリットがある一方、健康な歯を失うことや治療期間が長くなるというデメリットがあります。
一方、大人の矯正で抜歯しなくてもいいのは以下の場合に多いです
- 歯列の重なりや突出が少ない
- すきっ歯で歯を移動するスペースがある
矯正方法によっては、外科治療と組み合わせたり、歯を削って歯間や厚みを少なくするといった方法で抜歯を避けられることもあります。
私は抜歯を合計8本したのですが、その中でも下の親知らずが特に痛かったです。
抜歯の痛みは、麻酔針の痛み、歯を抜く際の痛みがあります。
私は、左下の親知らずを矯正初期に抜きましたが、斜めで埋没していて少し難易度が高かったため、手術中は痛みと恐怖で大人げなく泣きながら抜きました…。
一方、右下の親知らずは矯正中期に抜きましたが、矯正のおかげでスペースができて抜けやすくなっていたため、痛みも手術時間も少なくて済みました。
私は注射で迷走神経反射を起こしやすいのですが、事前に医師に言っておくことで注意深く対応してもらえて安心できたよ
デメリット⑥歯列矯正の調整による毎月の痛み
歯列矯正では月に1回程度ワイヤーやマウスピースをを調整することで歯を動かしていきますが、調整直後の数日は歯が動く痛みがあります。
その都度で痛みの度合いが変わりますが、最初の慣れないうちは痛みがつらいです。
調整後2日間程度は噛むときの痛みで食事をするのが大変で、普段通りに食べれないこともあります。
サラダですら噛むのがきつくてイライラすることも。でも数日すればわりと普段通りの食事ができるようになるよ
大人になってからの歯列矯正は遅い?
ここまで実際に感じたデメリットを書きましたが、大人になってから矯正するメリットはとても大きいです。
私は歯列矯正を決意するまでに何年間も迷い続けていたし、矯正開始後にもさまざまな不安や悩みがありましたが、一歩踏み出したことでコンプレックスにモヤモヤすることがなくなりました。
歯列矯正で口元がキレイになると
- 歯を見せて笑えるようになる
- 横顔の写真も怖くない
- 総合的に容姿への自信が出る
- コンプレックスから解放されてストレスではなくなる
- 虫歯・歯周病・口臭の予防ができる
- よく噛んで食べられるようになる
といったメリットがたくさんあります。
見た目がキレイになることはもちろん、歯並びがキレイになると虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
歯が前に出ていることで口が開きがちになると、口腔内が乾燥して虫歯や口臭の原因にもあるので、歯並びや出っ歯を治すことは、見た目と健康のために非常に大切です。
噛み合わせが良くなることで、顎の筋肉にかかる負担が減り、顎関節症や、肩こり・頭痛の改善に効果が出たという人もいます。
大人の歯列矯正は、歯が動きにくい分、時間がかかりやすいですが、子供の矯正と違って顎や歯の成長などを加味しなくていいため治療計画が立てやすい特徴があります。
私は歯列矯正を始めるまでに約5年以上悩み続けてきましたが、歯列矯正に迷っているのなら、なるべく早く始めて、キレイな期間をより長くした方がお得だと思いました。
なによりも長年のコンプレックスを改善すると、自分に自信が持てる
まとめ
歯科矯正を始めてみると、予想していなかったデメリットや不安なことがたくさん出てきます。
治療内容で気になることは積極的に先生に相談し、ゴールに向かってモチベーションを保つことが大切です。
医学的な相談以外に矯正中の生活の懸念点など、なにか不安がある方はご質問ください。
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歯列矯正を始めるにあたって、クリニック選びが一番重要なので、無料相談を活用していろいろな歯医者を比較検討することが大切です。
矯正で特に気になる見た目を懸念する人は、マウスピース矯正がおすすめです。
人気な歯科矯正クリニックについても、口コミや特徴を徹底調査して紹介しています。
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